地震予知は可能なの?ナマズや地震雲での予測は?噴火の予知は?

今日、3月11日は東日本大震災が発生した日ですね。
現在も復旧活動が続いていて、瓦礫の撤去などはほぼ完了したそうですが、更地になった場所の再開発・復興についてはあまり進んでいないようです。
特に、今回の震災では原発事故も併発しているので対応が難しいですね。。。
そこで今回のトピックは「地震」をテーマに、地震予知の方法や他の災害予知について取り上げたいと思います。
予測はナマズで?雲で?
太古の昔から頻繁に発生していた地震について何とか予測しようと、様々な方法が考案されてきました。
ただ、なかなか確度が高い予測方法は、現在の科学技術でも生み出されていないんですが。。。
ここでは、地震を予測する方法として代表的なものを取り上げてみたいと思います。
地震直前のナマズの行動で予測?
昔から言われている地震を予知する動物として「ナマズ」が挙げられますよね。
古くは「日本書紀」から、地震とナマズについての関係が語られているそうです。。
ナマズは電気的な環境の変化に敏感であることから、地震発生直前の何らかの環境変化を捉えることができるんではないかと、現在も研究対象として取り上げられています。
ここで、2011年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震 44分前 なまずの異常行動」と題した動画がありますので、時間があるなら観てみて下さい。
(無ければ動画はスルーで。。。)
投稿先のYoutube上のコメントにもありましたが、「なまずの異常行動」がどれなのかよく分かりませんでした。(笑)
もしかしたら、長年ナマズを飼っている人には分かるのかもしれませんね。。。
地震雲での予測は?
もう一つの地震を予測する方法として地震雲の観測が一般的ですね。
地震雲とは地震直前に出現するという「変わった形の雲」のことで、震源から発生する電磁波が生成に影響しているのではないかと言われています。
で、実際にどんなのが地震雲かというと、こちらのページがまとまっていますね。
【画像】今日の地震雲 ?いつもより多めに出ています? <NAVERまとめ>
ただ、この地震雲についての気象庁の見解は。。。
「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係であらわれるのかが科学的な説明がなされていない状態です。
確かに、ただ単に変わった雲なのか地震雲なのかの見分けが付きにくいですからね。
こちらも、今後の研究次第ということになりそうですね。
では、最新の予測方法は?
東京大学名誉教授の村井俊治さんが、2013年11月の時点で予測記事を投稿されていました。
村井さんは最新の予測方法として高性能なGPSを使って地表の動きを調査していて、その観測データが東日本大震災に似ていることから南海トラフの地震が近々発生すると予測。
投稿時から現時点までで大きな地震は起きていないですが、まだ油断はできないですね。
ただ、この記事内ではこの手法に対するこういった批判も紹介されています。
まず、地表の土の部分がどう動いたら、地震を起こす地下の岩盤はどう動いているのかというメカニズムがわからない。
GPSなどでどれくらい動いたら、地震につながるというデータも残念ながら、ない。
さらに、大地震を引き起こす海底の南海トラフなどの上には電子基準点がない。
このように、まだ未完成な予測方法ではあるのですが、当たる可能性がある以上は予測を公開するというスタンスだそうです。
噴火の予知は?
地震と似たような災害の一つとして火山の噴火が挙げられます。
現在の火山噴火予知の現状ですが、Wikipediaの「噴火予知」の項目では。。。
地震予知よりも予測がた易く、現在(2007年)ではかなりの高確率に予測を行うことが出来る。
とされていて、2009年2月2日の浅間山の噴火については、13時間前に予測することができ噴火警報を発令できました。
ただ、実際には前兆現象が観測されなくても噴火が発生することもあり、まだ実用レベルではないんだそうです。
そうは言っても、地震予知に比べてかなり結果が出ていることは確かなので、近い将来、地震も噴火予測レベルの予測に成功するかもしれませんね。
地震予知って・・・
予測方法については、今後も発展していくんでしょうけど、天気予報くらいの精度になるには、まだまだ遠そうですね。
その上で、予測結果を踏まえた上で行動するかどうかについて、結局は以下の2つのどちらを重視するか(トレードオフ)になります。
- 予測を積極的に公表し、防災行動を取る。(予測を外した場合は単なるコスト)
- 予測を信じない。(予測が当たった場合のリスク大)
つまり、「リスク」か「コスト」のどっちを取るかという、保険をかけるかどうかに似た問題になってきます。
当然、正解はなくて、せいぜい偏らないようにするのが関の山なんですが、現在は少々コストや手間をかけてでも予測を公表して防災行動を促す方が重要視されていますね。
イタリアで地震学者らが「安全宣言」をしてしまって有罪になったケースもありますし。。。
ただ、予測をあんまり外し続けると「オオカミ少年」みたいになってしまうので、そこは難しいところです。(笑)
予測結果だけでなく、予測の根拠となったデータを公開すれば、外してしまったとしても少しは印象がマシでしょうか。。。