中国からの石油ストップはウソ?北朝鮮情勢と日朝協議の誤解とは
最近、急速に日本へすり寄ってきた感がある北朝鮮ですが、その北朝鮮情勢についていろいろ誤解があるようです。
参考:「たかじんのそこまで言って委員会」7月28日放送分
北朝鮮情勢と日朝協議の誤解とは
7月1日に北京で日朝協議を行い、拉致被害者に対する特別調査委員会の設置とそれに伴う制裁の一部解除が行われました。
拉致問題の解決へ向けて大きな一歩を前進しましたが、いろいろな誤報や誤解が生まれているようです。
例えば・・・
中国からの原油がストップした?
2013年12月に北朝鮮のNo.2で中国とも太いパイプがあった張成沢氏が粛清され、それを機に中朝関係が悪化し中国からの石油がストップしたと言った噂がありました。
それに困った北朝鮮が、日本からの援助欲しさに迫ってきたという話ですね。
実際には「中国からの石油がストップした」と言うのはウソで、現在も毎月5万トンの石油が小型タンカーで送られているようです。
ただ、北朝鮮が中国への依存をリスクに感じているのは事実で、国際関係の多様化を図る一貫として日本との関係を良好にしたかったと言うのがより正しい認識とのことでした。
ロシアとの関係は?
北朝鮮のニュース等を見聞きしていると「孤立した国」と言った印象がありますが、実際には約160ヶ国と国交があり、誤解を招きやすいように思いました。
ロシアとの関係も深く、ロシアが北朝鮮の港を開発して使用したり、100億ドルの借金をロシアがチャラにしたりもしているそうです。
逆に言えば、北朝鮮は国際的な評判を実はかなり気にする国で、その気にする理由が「孤立しているわけではない事」かもしれませんね。
安倍政権が国連を通じて「北朝鮮の人道に対する非難決議」に尽力したことも効果があったようです。
完全に孤立している国なら、人道も何も関係ないですからね。